週刊少年ジャンプの人気作品「チェンソーマン」が12月14日に最終話を迎えると正式に発表がありました。
このところ、週刊少年ジャンプは人気作品の連載が終了することが多くなっています。
5月に鬼滅の刃、6月にゆらぎ荘の幽奈さん、約束のネバーランド、7月にハイキュー!など人気連載がつぎつぎに終了していっています。
今回はチェンソーマンが連載終了する理由や2020年に終了した連載、これから終了する連載をまとめていきます。
チェンソーマンとは
2018年12月より連載がスタートした『チェンソーマン』は、悪魔のポチタとともにデビルハンターとして、借金取りにこき使われる超貧乏な少年・デンジが、あることをきっかけに、悪魔をその身に宿して、悪魔を狩るダークヒーローアクション。唐突に明かされる謎や衝撃の展開が話題を呼び、『ジャンプ』が発売される度に、最新話の内容がツイッターでトレンド入りするほどの人気作品となっている。
出典元:ライブドアニュース
連載が始まったときは、チェンソーマンはジャンプで連載していいのか?と思うほど、グロテスクで今までにない作画とストーリー構成でした。
どうやって悪魔を狩っていくのか、瀕死になりながらも悪魔に対峙するデンジとポチタが、やばいなという感じを受けました。
そして、マキマさんが悪魔だったというのは、意外!しか言葉が見つからないほどの衝撃を受けました。
最新話では、マキマさんをバラバラにして生姜焼きにして食べて、一つになるということがなんか、センチメンタルなかんじがしますよね。
チェンソーマンを連載していた藤本タツキさんとはどんな方なのでしょうか?
作家・藤本タツキさんとは
藤本タツキさんは秋田県にかほ市出身。高校は秋田県立仁賀保高等学校、大学は東北芸術工科大学で美術科洋画コース卒
小さいころから絵をかいていて、中学生のころ、頭の中で雑誌をつくり、面白くない連載は終了するなどして、7本の作品を作っていたそうです。
頭の中の連載が終わったときは、感動して涙が出そうになったけど、授業中なのでこらえたという逸話があります。
高校生からウェブコミックに作品を投稿していた。
注目を浴びることになった作品は、「ファイアパンチ」
ジャンプ+で2016年から2018年まで連載。最後まで展開がわからないストーリーで一躍注目を浴びることになりました。
これまで連載した作品はこちらです。
タイトル | 形式 | 掲載号 | 収録 | 備考 |
---|---|---|---|---|
庭には二羽ニワトリがいた。 | 読切 | J+ 2017年7月17日 | 漫画賞初投稿作 | |
かみひこうき | 読切 | 第3回(2013年5月期)クラウン新人漫画賞審査員特別賞受賞 | ||
佐々木くんが銃弾止めた | 読切 | J+ 2016年6月13日 | 第5回(2013年7月期)クラウン新人漫画賞審査員特別賞受賞 | |
恋は盲目 | 読切 | SQ.19 Vol.13 | ギャグ漫画 第9回(2013年11月期)クラウン新人漫画賞佳作受賞[7] |
|
シカク | 読切 | SQ.19 Vol.14 | ラブコメ漫画[7] | |
予言のナユタ | 読切 | SQ 2015年8月号 | [7] | |
正義の見方 | 読切 | 第10回SupremeComic大賞seasonII応募作[7] | ||
ファイアパンチ | 連載 | J+ 2016年4月18日 - 2018年1月1日 | 全8巻 | [11] |
目が覚めたら女の子になっていた病 | 読切 | J+ 2017年4月24日 | ||
妹の姉 | 読切 | SQ 2018年6月号 | J+ 2019年5月2日再掲 | |
チェンソーマン | 連載 | WJ 2019年1号 - 連載中 | 既9巻 |
藤本タツキさんは韓国映画が好きで最後まで展開がわからないストーリーは、ここからきているということをインタビューで語っていました。
僕、ずっと韓国映画みたいな漫画を描きたいと思っていて。『チェイサー』っていう映画があるんですが、主人公が悪役を追う映画なんですね。開始30分くらいでもう悪役が主人公に捕まるんです。話しのオチであろう展開がすぐ起こっちゃって、「どうなるんだ、どうなるんだ」の繰り返しなんですね。韓国映画って、監督が何を思ってるか分からないとか言われがちなんですけど、最後まで観れば、「これだ」っていうのが分かるんです。そういう風に作りたいなって思っています。
出典元:奇跡の対談
チェンソーマンが打ち切りになる理由
では、12月14日発刊の2021年2月号でチェンソーマンが打ち切りになる理由はどのようなものがあるのでしょうか?
3つの理由があるのではないかと考えました。
・作家が満足した
・続編があるよ
それぞれ見ていこうと思います。
打ち切りライン説
週刊少年ジャンプの人気は、ジャンプに掲載している順番に現れると良く言われています。
そのため、掲載する順位が低いと人気がないことになるので、編集者が作家と打ち合わせをして、展開を考えたり、ストーリーを変えたり、うまくいかないときは打ち切りということもあります。
そして、今はどうかわかりませんが、昔は打ち切りラインというものが存在したとジャンプの編集者が語っています。
話はかなり昔、1984年当時の内容です。
同時、ドラゴンボールの編集者をしていた鳥嶋氏(Dr.マシリト)のインタビューです。
ああ、天下一武道会のことですね。あれは経緯があるんですよ。
『ドラゴンボール』は最初の頃、あまりに人気が弱くて、打ち切り寸前の状態になってしまったの。
――えっ、そうなんですか。
鳥嶋氏:
そうなんだよ(笑)。で、どこに問題があるのかを徹底的にチェックしたら、悟空のキャラが立っていないのが原因だと分かったんだね。
そこで、もう既に出ていた亀仙人だけ残して、全てのキャラクターを一度鳥山さんに捨ててもらった。それで、悟空と対照的なキャラとしてクリリンというのを引っ張りだして、3人で修行をさせるところからやり直したの。
出典元:【全文公開】伝説の漫画編集者マシリトはゲーム業界でも偉人だった! 鳥嶋和彦が語る「DQ」「FF」「クロノ・トリガー」誕生秘話
この当時、ドラゴンボールの掲載順位は7位~13位の間でした。
なので、7位~13位をうろうろしている連載は終了の対象になる可能性があるということでしょうか。
ではチェンソーマンはどんな順位だったのでしょうか?
これを見ていると、1位に掲載されたときもあったので、打ち切りライン説はないかなという感じがします。
作家が満足した説
次に出てくるのが、作家の藤本タツキさんが満足したという説
ファンも指摘しています。
チェンソーマン終わっちゃうけど藤本タツキ先生からしたら
『やりたかったことはだいたい出来たんでそろそろ帰ります』
ぐらいの感覚なんだろうな…早く次の作品描いて
— とりがら ささみ【絵】 (@Oekaki_Torigara) December 6, 2020
実は、作者が満足したというのは、可能性があると思っています。
ファイアパンチの連載が始まったときのインタビューで戦略的にマンガを描いているということを藤本タツキ氏は言っていました。
「ファイアパンチ」は今後3回か4回、ジャンルが変わります。
──1巻のラストでヒキを作るというのも、戦略的に考えて?
ええ。単行本の最後で衝撃的な展開があると、次の巻も買いたくなると思うんです。なので多少話の展開が強引でもいいから、1巻の最後にそういう展開を持ってこようという話を担当さんとずっとしていました。
──(笑)。キャラクターにご自身を投影することはあるんですか?
ないですね。計算して描いているので、キャラが勝手に動いちゃうのが怖くて。今のところは僕が考えたとおり、それぞれのキャラが動いてくれています。
戦略的に考えて、打ち切りにしたということはありえますね
続編がある説
チェンソーマンの続編があるというのは、多くのファンが期待していることですね。
チェンソーマン重大発表で続編のチェンソーマンZやチェンソーマンGTが展開されていくのが一番マキマさんに効きそう
— やしろ醤油 (@yashirosyouyu) December 6, 2020
チェンソーマン 第1部[完]とかで
続編やらないかな〜— もよういぬ@毎日イラスト投稿(平日夜8時) (@MOYOUINU) December 7, 2020
来週の重大発表がチェンソーマン2で冒頭でデンジくんも岸辺隊長も死んでてマキマさんが肥溜めで眠っててポチタはデンジくんじゃない男にデレデレのデレなチョロインになってる続編でマキマさんへの信仰を高めていこう
— さすらいのヒモ (@7WJp_Ebou) December 7, 2020
なにチェンソーマン終わっちゃうの!?
続編やるー?
続編やってけろ— さくらだP (@P00650318) December 7, 2020
上で紹介したとおり、藤本タツキ氏は戦略的に考えているので、もしかすると続編がある
ドラゴンボールと同じような流れになるという期待もできますね。
人気連載が終了するのは、新連載が始まるとき
実は過去にも同様に、人気連載が次々に終了したときがありました。
それが2016年です。この時も同じように、人気連載が次々に終了していました。
『鬼滅の刃』、『ゆらぎ荘の幽奈さん』、『約ネバ』の連載がスタートした2016年は、テレビアニメ化もされた人気作品である『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『BLEACH』『トリコ』『ニセコイ』『暗殺教室』の連載が終了しており、『約ネバ』完結の際は「2016年以来の人気作品終了ラッシュ」「立て続けに長期連載が終わるのってニセコイ、BLEACH、こち亀の時以来かなぁ」
出典元:ライブドアニュース
ちなみに、2016年に連載が終了した作品はこちらです。
・BLEACH
・トリコ
・ニセコイ
・暗殺教室
・ものの歩
・バディストライク
そして、2016年から連載が始まったのが、鬼滅の刃、ゆらぎ荘の幽奈さん、約束のネバーランド。
人気連載の作品が続々と出てきていましたね。
同じように、週刊少年ジャンプの肝いりの連載が始まるのではないでしょうか?
2020年に連載が終了した作品
2020年に連載が終了した作品は何があるのでしょうか?
作品名 | 終了した発刊号 |
---|---|
サムライ8 八丸伝 | 2020年17号 |
ZIPMAN!! | 2020年19号 |
鬼滅の刃 | 2020年24号 |
ゆらぎ荘の幽奈さん | 2020年27号 |
魔女の守人 | 2020年29号 |
ハイキュー | 2020年33・34号 |
約束のネバーランド | 2020年28号 |
アクタージュ act-age | 2020年36・37号 |
ミタマセキュ霊ティ | 2020年36・37号 |
ボーンコレクション | 2020年38号 |
タイムパラドクスゴーストライター | 2020年39号 |
個人的には、アクタージュが不本意な終わり方をしてしまったので、とても悲しくそして印象に残っています。
週刊少年ジャンプを読んでいると、まだ2020年に終了する連載があるなと感じますね。
まとめ
チェンソーマンの真実は、12月14日発刊の週刊少年ジャンプを見る以外にはありません。
印象的だったのは、藤本タツキ氏は戦略的にマンガを描いているということころでした。今後はあると思います。
それは、チェンソーマン2なのか、別の作品なのかはわかりませんが。
一つのブームを作ったので、また別の作品で登場してくれることを期待します!
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