新型コロナウイルスの影響で熱中症にかかる人が増える?対策は夏用マスク

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いまだかつてない新型コロナウイルスの影響が今も続いています。緊急事態宣言は解除されたものの、まだ感染者は増えたり減ったりしています。

これから問題になってくるのが、今年の夏をどのように乗り切るかということ。今年の夏は暑くなると予想されているため、例年以上に熱中症にかかる人が増える可能性があります。

その原因の一つがマスクと言われています。

マスクがなぜ、熱中症の原因となるのか、夏用マスクにどんな企業が参入しているのか、そしてコロナはいつまで続くのかを解説します。

 

コロナは暑さに弱くない?

一般的に、インフルエンザなど呼吸器に影響を与える感染症は夏に少なくなると言われています。インフルエンザが良い例です。インフルエンザの患者が増えるのは、だいたいが冬。しかし、新型コロナウイルスは夏になっても影響力が衰えないという発表があります。

新型コロナウイルスに対して行われたとある実験では「人体などの表面に付着したウイルスの半減期が、気温21~24度、湿度20%で18時間だったのに対し、湿度80%では6時間に縮まった」と報告しています。さらに実験では湿度を80%にして気温を35度まで上げると、半減期は1時間に短縮し、気温21~24度、湿度80%で太陽光を当てると、わずか2分間で半減したと報告しています。

新型コロナウイルスが続く夏場のマスク、熱中症に注意?医師が解説します。

気温35度というと、天気予報では猛暑日です。聞いただけで暑くなりますね。

そして湿度80%は、ミストサウナにはいっているのと同じくらいの湿度です。

2019年の6月~9月は大体湿度80%を超えていたので、ジメジメした夏というイメージです。

 

いくら、35度、湿度80%で1時間で新型コロナウイルスが消滅すると言っても、猛暑日でジメジメした日は外に出たくないですね。

また、残念なことに気温が一年中高い熱帯地域でも新型コロナウイルスが広がっているというのです。

新型コロナウイルスは熱帯地域でも感染者が確認されているということもあり、完全にウイルスを死滅させる可能性は幾位と考えられています。実際にWHOも2020年4月22日、COVID-19は今後長期にわたり地球上から消えることはないとの見通しを示しています。

新型コロナウイルスが続く夏場のマスク、熱中症に注意?医師が解説します。

そうなってくると、夏だからと言って安心はできません。ソーシャルディスタンスで人との適度な距離を保ち、常にマスクの着用が必要になってきます。

マスクをしていると気になるのが、暑さです。

普段、洗えるマスクを付けて、最近暑くなってきたなと感じています。

[吹き出し(左) url="https://genblog.biz/wp-content/uploads/2020/05/gen-01.png" name="げん" text="洗えるマスクは買ったけど、つけていると暑い!"]

妻

これで夏を過ごすのは、不安だわ

マスクを付けていたら、熱中症になるんじゃないかと不安ですよね。

 

マスクが熱中症の原因となる理由

マスクを夏に付けたことがないので、あまりイメージが沸かないのですが、マスクが熱中症の原因となる理由は次の2つです。

マスクをしていると息がこもる

マスクをしていると、自分の呼吸で顔の鼻から顎までが暑く感じると思います。

冬に使うには、暖かくてよいのですが、夏に使うと暑く感じてしまいます。

その原因は一般的な三層構造のマスクは、マスクの中で息がこもるようになっています。そのため、マスクをしているところの熱が上がり、暑いと感じています。

それに加えて人体の体温調整の機能にも原因があります。

 

呼吸で体温調整をしている

熱が出ると呼吸が増えるときがありますよね。

それは、人間の体にある機能である体熱放散作用が働くからです。

体温を一定に維持しようとするために、体温上昇時には体熱放散作用が働き、体温の低下をはかります。体熱放散作用としては、皮膚の血管拡張や血流量の増加による熱の放散や、発汗による水分蒸発作用があります。そのほか「呼吸の促進」や「唾液分泌」などによっても体熱放散が起こります

熱があると呼吸数が増えるのはなぜ?

呼吸によって体温調整しています。そのため、マスクをしていると、息がこもり口の周りは暑いままです。そうなると呼吸によって体温調整ができなくなるため、熱中症になるリスクが高まると言われています。

実際に、総務省からは、気温・湿度の高いところでのマスクの着用は要注意と発表しています。

高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。

新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント

このことから、夏にマスクをすると熱中症になるリスクが高まることになります。

では、一般的なマスクと夏用マスクはどのような違いがあるのでしょうか?

 

夏用マスクと普通のマスクの違い

夏用マスクと普通の三層構造のマスクの違いは、暑さ対策ができるかどうかというところです。普通のマスクを使っていると、熱中症のリスクが高まるので、暑さ対策ができている夏用マスクを使うと熱中症のリスクを抑えることができます。

では、夏用マスクにはどんな種類があるのでしょうか?

大きくは以下の3種類のものがあります。

ひんやりする夏用の冷感マスク

マスクをつけたとき、通常のものよりひんやりする体感を感じることができるマスクです。楽天やアマゾンで夏用マスクを探してみると、冷感マスクを多く見かけます。

マスクにふれるところがひんやりすることと、速乾性や通気性を良くしているので、いつまでもひんやりした体感を保つことができています。

ひんやりする冷媒は、販売している企業で異なります。ユニクロはエアリズムの素材を使ったマスクを販売するようです。

すでに、ユーザーの中にはオリジナルのエアリズムマスクを作っている人たちもいました

x.com

他にもいろいろなマスクが出てきています。

 

息がこもらない夏用マスク

普通のマスクを付けていると、息がこもってしまうので、夏につけていると熱中症になりやすい傾向にあります。

それを改善するために開発されたマスクの一つが、息がこもらないマスクです。

韓国で70,000枚以上の大ヒットを生み出したのが、INCONTROMASKでメガネを付けていても曇りにくいマスクです

こちらのマスクはメガネが曇らないほど、通気性が良いことと、抗菌しているだけで、ひんやりする冷媒は使われていません。

メガネが曇らないほど通気性が良いので、夏につけていてもマスクの部分に息がこもらず、暑くならないと思われます。

抗菌していると言っても、すべての菌に対応しているわけではないので、注意が必要です。

 

水に濡らして使う夏用マスク

次に紹介するのが、水に濡らして使う夏用マスク「ウォーターマスク」です

オーシンというメーカーが作ったウォーターマスクは、マスク自体を水に濡らして使います。水が蒸発する気化熱を利用して口元の温度をあげないようにする仕組みです。

水着メーカーが出している水に濡らして使うマスクもあります。

こちらも原理は同じで、水に濡らすことで暑さ対策をするというマスクです

購入した方からは、かなり良いと評価が高いです。

商品が到着して早速、息子とマスクを水に濡らして軽いランニング。不織布マスクやガーゼマスクと比べると内側がメッシュのせいか息もしやすいし、軽く走ったせいかよりヒンヤリを感じ快適です!

 

従来の不織布や布マスクでは今の時季でも、暑苦しく感じていたのですが、気化熱と水に塗らした感触で快適です。

こちらも夏に使えるのではないでしょうか

 

細菌の増殖を抑える抗菌夏用マスク

4つ目はマスクに付着した細菌の増殖を抑える抗菌マスクです。青山商事やAOKIなどのアパレルメーカーが開発したマスクです。

マスク自体に鉄イオンを配合した素材を使い、細菌の増殖を抑えるというマスクやマスクの内側に抗菌加工を施したマスクなどが作られています。

アメリカの研究では新型コロナウイルスは銅で不活性化することが発見され、銅を使った銅イオン水は日本で作られています。

ストップコロナ!新型コロナウイルス感染拡大を予防する銅イオン水「AirAtom(エアアトム)」を開発、販売を開始
株式会社天煌堂のプレスリリース(2020年4月21日 16時00分)ストップコロナ!新型コロナウイルス感染拡大を予防する銅イオン水「AirAtom(エアアトム)」を開発、販売を開始

 

ただ、鉄イオンが新型コロナウイルスを不活性化させるかは確認できませんでした。

 

夏用マスクの開発に参入した企業

夏用マスクって意外といろんな企業が開発しています。最近、出てきたのはユニクロ。エアリズムの素材を使ったマスクを販売する予定ということ

大手電機メーカーなど異業種からの参入が相次いでいるマスクの生産に、ユニクロを展開するファーストリテイリングも乗り出すことになりました。通気性のよい素材を使うということで、この夏にも販売を始める計画です。

マスク生産 異業種からの参入相次ぐ ユニクロも 新型コロナ

他にも紳士服を販売している青山商事やAOKIも参入

青山商事は細菌の増殖を抑制する鉄イオンを配合したハイブリッド触媒「ティオティオ(TioTio)®プレミアム加工」を施した生地で布マスクを製作。「アオキ(AOKI)」は外層に撥水加工を、中・内層に抗菌加工を施した素材を使用した3層構造のマスクを生産するなど、アパレル関連事業で培ったノウハウを活かした高機能マスクを販売している。

ユニクロが「エアリズム」使ったマスクを今夏販売へ、顧客の要望を受けて

また、バッグを製造、販売しているインダストリーアンドマネージメントでもマスクを製造

インダストリーアンドマネージメント・望月久功社長 「(始めた当初は)マスクが不足していて社内で何かできないかと考えたところ、当社はバッグの製作でメッシュ生地を使っていまして、メッシュ生地をマスクに出来ないかと思い製作を始めた」

“夏用マスク” その効果は?使い方は? 専門家に聞く 静岡

シャープだけではなく、アパレルメーカーや服飾メーカーなど異業種のメーカーが夏用マスクにどんどん参入してきています。

この理由は次の2つのことが考えられます。

 

夏用マスクの需要が増える見込みがあるため

今まで、マスクが使われるのはインフルエンザや風邪などが流行する冬の季節が多い傾向でした。その理由は、インフルエンザにかかる人が夏は少なくなるからです。

しかし、新型コロナウイルスは季節に関係なく感染していきます。そのため、マスクは必需品。普通のマスクを使うと熱中症のリスクが高まるので、夏用のマスクの需要が伸びる見込みがあります。

当然、総務省から適宜マスクを外すようにという通知はあります。しかし、職業によってはずっとマスクをつけたままになることも、そういう人たちに夏用マスクは必要です。

 

マスクがないと入店拒否するお店が増えるため

日本ではなく、ニューヨークのことです。ニューヨークでは州知事がマスク着用しないお客の入店を拒否しても良いという条例を出しました。

新型コロナウイルスの感染が集中した、アメリカ・ニューヨークで、マスクなどで口や鼻を覆っていない客の入店を店側が拒否できるようになりました。

クオモ州知事は5月28日、マスクなどで口や鼻を覆っていない客の立ち入りを、すべての店舗が拒否できるようにする行政命令に署名しました。

NY“マスク着用しない客”入店拒否可能に|日テレNEWS NNN
新型コロナウイルスの感染が集中したアメリカ・ニューヨークで、マスクなどで口や鼻を覆っていない客の入店を店側が拒否できるようになりました。 ニューヨーク州では、ニューヨーク市内を除くすべての地域で経済活動が段階的に再開していて、感染が再び拡大...

アメリカではこのような対応が広がってくると思われます。日本でも同様のことが考えられるので、マスクの需要は広がってくるのではないでしょうか?

 

新たな商戦に参入して売上を確保するため

異業種の企業が参入するのは、売上を確保する見込みがあるためです。ユニクロは違うかもしれませんが、それ以外の企業は新型コロナウイルスで失速した売上を取り戻すため、新たな領域に手を出していると思います。

転売屋が横行することはもうないと思います。しかし、冬と同じくらい夏もマスクの需要は高まるでしょう。夏だけではなく今後1年、マスクは手放せないでしょう。

 

【まとめ】新型コロナウイルスの影響で熱中症にかかる人が増える?対策は夏用マスク

今回は夏用マスクの特徴と熱中症についてのこと、夏用マスクを開発している企業を紹介しました。

新型コロナウイルスの感染がまだ収まっていないため、様々な企業が夏用マスクの開発に参入してきています。

今年の夏は暑くなることが予想されているため、熱中症にならないための対策が必要ですね。

その一つが夏用マスクです。

自分に適したマスクを付けて、この夏を乗り切りましょう

 

アパレルメーカーのおすすめマスクはこちらより御覧ください

新型コロナウイルスの影響で夏用マスクを制作する企業が増えている理由とおすすめの夏用マスク

 

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