新型コロナウイルスの治療薬候補「アビガン」の製造のための承認の申請をするというニュースが出てきましたね。
記事では、ある一定の有効性が確認されたということで、薬として製造するための承認を国からもらう段階に入っています。
今回は、アビガンとはどういうもので、いつから使えるようになるかをまとめてみました。
アビガンとは
新型コロナウィルスの治療薬候補は以下の6つが上がっています。
・レムデシビル(米ギリアド・サイエンシズ)
・デキサメタゾン(先発品は日医工の「デカドロン」)
・ファビピラビル(富士フイルム富山化学の「アビガン」)
・シクレソニド(帝人ファーマの「オルベスコ」)
・ナファモスタット(先発品は日医工の「フサン」)
・カモスタット(先発品は小野薬品工業の「フオイパン」)
アビガンは日本の富士フィルム富士化学が開発したものです。
薬としては2014年に日本で承認された新型インフルエンザウイルス薬。新型インフルエンザにしか使えないため、国内ではほとんど流通していません。ただ、新型コロナウイルスに対して効果があると期待されています。
インフルエンザウイルスの遺伝子複製酵素であるRNAポリメラーゼを阻害することでウイルスの増殖を抑制する薬剤。COVID-19を引き起こす新型コロナウイルスもインフルエンザウイルスと同じRNAウイルスであることから、効果を示す可能性があると期待されています。
アビガンは富士フィルムが臨床試験を行っており、ようやく一定のデータが集まり、有効性が確認できたようです。
では、実際にアビガンを服用して症状の改善されるのでしょうか?
アビガンで新型コロナウイルスの症状は改善される?
2020年4月にアイドルのそら豆琴美さんが、新型コロナウイルスに感染。アビガンを投与したときの状況をツイッター上で公開しています。
昨日までしばらくTwitterの更新ができずご心配をおかけしてすみませんでした。体調を崩していて、何人かお気づきの方もいると思いますが病院で検査を受けてコロナ陽性でした。
日本語変かもですがよかったら読んでください…コロナの症状、アイドル仲間へ、アビガン治療のことを書きました pic.twitter.com/ET1TEyp46z— ソラ豆琴美9/30、3rdDVD! (@skysoy0520) April 14, 2020
これが”軽度のコロナ感染”の症状です
だからこそみんなに伝えたいです。
そして、アビガン投与後はこのように報告しています。
アビガンを投与後は目に見えるように改善してきていますね。
これはアビガンの投与で症状の改善が期待できますね。
ただ、気になるのがアビガンの副作用ですね。それを見ていきましょう!
アビガンの副作用は?
そら豆琴美さんもツイートしていました副作用についてみていこうと思います。
初めに紹介したニュースによると以下のように記載があります。
アビガンは投与すると胎児に奇形が出るおそれがあることがわかっており、妊娠中やその可能性のある女性、相手の男性には使えない。
副作用については胎児に奇形が出る恐れがあることがわかっているようです。
これは動物実験で同様の副作用が出たため、人間に投与した場合、同様の副作用はあり得るということです。
そして、重要なことは、妊娠中やその可能性がある女性と女性の相手の男性には使えないということです。
妊娠中の女性や妊娠していない夫婦には使うことの判断が難しいということです。
副作用がありうるということなので、ない場合もあります。
もし、新型コロナウイルスに感染し、アビガンの投与となったときにどのようにするかを今のうちから考えておく必要がありますね。
アビガンはあと1~2年で使えるようになるの?
アビガンは製造の承認の申請をするフェーズになるということです。ではここから薬が使えるようになるのは、どれくらいの時間がかかるのでしょうか?
日本SMO協会に新薬開発の流れができています。
日本SMO協会によると、新薬は一年に40~50種類の新しい薬(新医薬品)が作られているようです。
一つの薬ができる期間は大体10年~20年かかるといわれています。
新しい薬ができるまでの流れがこちらです
・非臨床試験(3~7年)
・臨床試験(3~5年)
・承認申請・製造販売(1~2年)
・製造販売後調査(6か月~10年)
アビガンについては承認申請の段階にまで来ているので、あと1年~2年で製造販売にまで至ると思われます。
ただ、新型コロナウイルスの対策は急務なので、期間は短くなる可能性はあります。
新薬が投与できるようになれば、東京オリンピック開催にも追い風になりますね。
【まとめ】新型コロナウイルスの治療薬「アビガン」はいつ使えるようになる?!
新型コロナウイルスの治療薬「アビガン」は薬の製造の流れからみると1年~2年で使えるようになりそうです。その場合の保険適用はまだ不明なので、状況がわかり次第、情報を追加していこうと思います。
まずは、新型コロナウイルスに対して正しく恐れた対策する必要がありますね。
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