菅総理から携帯電話料金は4割下げられるという発言の後、総務省が値下げまでのロードマップを公開しました。
これを受けて、ドコモ、au、ソフトバンクはそれぞれ動き出しています。
auが打ち出したのは、au本体の値引きではなく、サブブランドのUQモバイルで新プランを出したことです。
プランが増えたことで、複雑になってしまいました。ほかのプランとの比較をしながら、auからUQモバイルに切り替えると得するのか、損するのか、見ていこうと思います。
UQモバイルの新プランは何?
UQモバイルの新プランが作られた背景ですが、大容量のデータ通信を使うときの料金が高いことが政府から指摘されました。これにより、それぞれのキャリアのドコモ、au、ソフトバンクがそれぞれ対応策を作ったということです。
auとソフトバンクはそれぞれサブブランドのUQモバイルとワイモバイルで新プランを作りました。
ドコモは、まだ発表していませんが、近いうちに出すのではないでしょうか?
そして、UQモバイルの新プランはどのようなものかというと、
スマホプランV データ容量 20GBまで 月額3,980円(税別)
このようなプランになりました。
おお!auよりも安いかも?!と思っている方もいるかもしれません。
いや、安くはない!という方もいるかもしれませんね。
UQモバイルの新プラン「スマホプランV」は来年2月から
UQモバイルの新プランの発表は10月にありましたが、実際に利用できるのは来年2021年2月からです。
おそらく、春の新機種に合わせて使えるようにするのだと思います。
新プランが使えるようになるまで、auからUQモバイル、他キャリアからUQモバイルに切り替えてもよいのかを見ていこうと思います。
すでに、格安SIMを使っている方には、メリットがない内容となるので、ここでサイトを閉じても問題ありません。
今回は、auからUQモバイルに切り替える際の注意点をここから書いていきます。
UQモバイルの新プランに切り替える3つの注意点
auからUQモバイルの新プラン「スマホプランV」に切り替える際の注意点を3つ紹介します。
2.家族で切り替えると、割引率が低くなる
3.最新のスマートフォンを割賦割で購入できない
一つずつ見ていきましょう!
データMAXを使っていないと損をする
今回のUQモバイルの新プラン「スマホプランV」は大容量のデータ通信をつかうユーザー向けのプランになります。
例えば、auのピタっとプランで7GBを超える場合は少し得をしますが、使っているデータ容量が5GB未満の場合、UQモバイルの新プランに乗り換えると損をします。
そのため、auのデータMAXを使っているユーザーの中で、20GBも使っていない、10GBをちょっと超えるくらいのデータ容量しか使っていないユーザーが得をします。
すでに、データMAXで20GBを超えるデータ容量を使っているユーザーは、通信制限がかかってしまうので、料金は安くなったとしても、データ通信で不満が残ると思います。
もちろん、データ容量よりも料金を抑えたいと考えている方は、スマホプランVをおすすめします。
なので、UQモバイルの新プラン「スマホプランV」をおすすめするユーザーは、データ容量を超えたとしても、少しでも安くしたい方におすすめのプランです。
したがって、UQモバイルの新プランで得をするのは、auのデータMAXを使っていてデータ容量が10GB前後の方です。
家族で切り替えると、割引率が低くなる
UQモバイルの新プラン「スマホプランV」はパッと見ると安く感じると思います。ただし、乗り換える人数が多い場合、ちょっとした落とし穴があります。
それは、人数が多ければ多いほど、割引率が低くなるというわけです。
今回は、4人家族で全員がauのデータMAXを使っているという条件で比較してみます。
auのデータMAXを使っている場合の料金はこのようになります。
※ここではデータ容量のみを比較しています。
4人家族全員データMAXを使っている場合、データ容量の料金は1人当たり4,460円(2年契約N適用時)となります。
そして、UQモバイルの新プラン「スマホプランV」に4人全員乗り換えると、データ容量の料金は次のようになります。
あれ?
スマホプランVにすると、3,000円ほど安くなるはずなのに、家族4人で乗り換えをすると、一人当たりの割引は1,000円以下になります。
全体の見た目は安くなっているのですが、一人当たりで見てみると割引率は低くなります。
スマホプランVはauのデータMAXから4割近くの値下げにはなりましたが、乗り換える人数が多いと割引率はかなり低くなります。
このからくりを知っていないと、損した気分になりますね。
このことから、一番得のするのは一人でUQモバイルを使う場合です。家族で乗り換えると人数が多いとほとんど安くなりません。
最新のスマートフォンを使えない場合がある
UQモバイルは格安SIMからスタートしたので、最新のスマートフォンを扱うことができていませんでした。auのサブブランドになってからも、取り扱っているスマートフォンにも制限があります。
iPhoneを見るとiPhoneSE(第一世代)やiPhone7、iPhone8(整備品)を購入することができます。
整備品とは、初期不良のあったiPhoneを修理したものです。
出典元:UQモバイル
Android OSのスマートフォンを見ても、高機能モデルとはいいがたいラインナップです。
本体は大体3万円~4万円で購入できるものなので、一括購入したほうがお得になるでしょう。
最新のスマートフォンが欲しい方は、自分で購入したらいいのでは、と思っている方もいるかもしれません。
例えば、新しく発売されるiPhone12を購入しても、UQモバイルで使えない場合があります。それは、UQモバイルのsimで使えるかどうかがまだ確認できていないためです。
動作確認をしているiPhoneやスマートフォンなら安心して使うことができますが、最新のスマートフォンはまだ動作確認ができていません。
そのため、購入できたとしても使えない場合があります。
そのため、最新モデルのスマートフォンでなくてもよい、料金が少しでも安くなればいいと思っている方は、UQモバイルが良いでしょう。
UQモバイルのほかのプランとの比較
UQモバイルには、新プランのスマホプランVのほかに、スマホプランSとスマホプランRがあります。スマホプランVと比較して見てみましょう。
出典元:KDDI
ほかのプランを見てみると、魅力的なものもあると思います。
先ほど、計算しました家族で乗り換える場合ですが、一人ひとりの使用しているデータ容量が10GB未満の場合は、スマホプランVではなく、スマホプランRに乗り換えることができれば、かなりの得することになります。
どれくらい割引になるかというと、スマホプランVに比べて、スマホプランRにすると一人当たり、2,000円ほど安くなります。
これくらいの金額なら、乗り換えて安くなったという実感が出てくると思います。
UQモバイルに乗り換えるなら、新プランのスマホプランVではなく、すでにあるスマホプランSやスマホプランRと比較すること。
そして、現状使っているデータ通信が制限をかかることなく使えるかどうかを検討したうえで、乗り換えたらよいと思います。
auユーザーはUQモバイルに乗り換えるほうが良いの?
では、auユーザーはUQモバイルに乗り換えたほうが良いのでしょうか?
いかに当てはまる人は乗り換えないほうが良いです。
特に最新のスマートフォンを一括ではなく、割賦割で購入している方はauのままが良いでしょう。UQモバイルなどの格安SIMに乗り換えてしまうと、最新スマートフォンの動作確認ができてから自分で準備する必要があるからです。
また、LINEのID検索を使うことができません。ID検索はLINEでの年齢確認が必要となります。年齢確認をするためには、各キャリアまたはLINEモバイルのsimを使っていることが条件になります。
UQモバイルはauのサブブランドといえども、LINEの年齢確認には対応できていないため、LINEのID検索をすることができません。
LINEでIDを検索したくてもできないため、不便を感じる人には、UQモバイルをおすすめすることはできません。
逆にUQモバイルをおすすめできる人は次のような方です
とにかく安くしたいなら、UQモバイルはおすすめです。auのサブブランドという位置にいるので、通信回線は信頼できます。auと同じように通信することができるため、混雑時でも問題なく使えるでしょう。
そして、データ容量の制限がかかっても気にしない人なら、大丈夫です。
自分がどれに当てはまるかを検討してから乗り換えても遅くはないです。
まとめ:UQモバイルの新プランに切り替える3つの注意点
今回は、UQモバイルの新プランに乗り換えるときの3つの注意点を紹介しました。携帯料金が安くなるのは、大歓迎ですが、からくりを知っておかないと損をすることになります。
プランが複雑になっているからこそ、よく見極めていく必要があります。
UQモバイルはauのサブブランドということで、ある程度信頼できるところです。気になる人は詳しく調べてみてください。
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