秋の味覚がなくなるかもしれないニュースが飛び込んできました!
あの松茸が絶滅危惧種に指定されたというのです。日本だけではなく世界的に収穫量が減ってきているためというのが理由のようです。
では、絶滅危惧種に指定されると、今後、松茸が食卓から消えるのか?どんな食材が絶滅危惧種に指定されているのかを見ていきましょう
松茸が絶滅危惧種に指定された
松茸を絶滅危惧種に指定したのは、国際自然保護連合(IUCN)です。IUCNは国際的な野生生物の専門家で構成されている団体です。
IUCNでは、定期的に絶滅危惧種のレッドリストを公表していて、今回、7月9日に公表されたレッドリストに松茸が入ったということです。
絶滅危惧種の危険度は?
絶滅危惧種は絶滅の危険度が高い順に次の3つに分かれています。
・絶滅寸前 (CR)
・絶滅危惧 (EN)
・危急 (VU)
松茸はこの内の3つ目に当たる「危急」に指定されました。
危急に指定されている食材はクロマグロがあります。
松茸が絶滅危惧種に指定された理由
危急種に分類される条件は以下の通り
・3世代以内、あるいは10年以内での個体数減少率が30%以上。
・生息域、分布域が250km2以下、あるいは10000km2以下(種の特長によって異なる)。
・減り続けた個体数が10000個体以下、あるいは10年(または3世代)で10%以上個体数が減り続けた。
・個体数が1000個体以下。
・100年後に絶滅している可能性が10%。
上記の内1つでも該当すると、IUCNは危急として分類します。
松茸の場合は、生産量が世界的に減少しているということで、指定されました。
では、絶滅危惧種に指定されると、食卓ではどのような影響があるのでしょうか?
絶滅危惧種になると食べられなくなる
IUCNのレッドリストには法的拘束力は、ないものの世界中が注目しているということになるので、収穫量は減少傾向にあります。
2014年に指定されたクロマグロを見てみましょう。
農林水産省のデータによるとクロマグロの資源量は急激に減少しているのがわかります
2015年のデータですが、2012年に歴史的最低値ふきんに来ています。
クロマグロは繁殖力が高いので、乱獲をしなければ、資源量は回復するという想定なので、収穫量の上限が指定されています。
松茸については、2020年7月9日に指定されたので、まだ日本では収穫量の規制はありません。ただ、日本国内でも同様の認識となれば、収穫量の規制がかかり、市場に出回る量が減少する可能性があります。
松茸の生産量は、2018年の時点で、全国で56.2トン
一番生産量が多いのが、長野県で42.1トンとなっています。
ただ、松茸の生産量自体は減少傾向にあります
2015年 70.9トン
2016年 69.4トン
2017年 18.2トン
2018年 56.2トン
2017年だけ急激に減少している理由は不明ですが、全体的には減少傾向にあります
減少している理由は、松茸の生産農家が減少しているためです。
松茸の生産は山を整備するところから始まるため、かなり人手が必要です。そのため、松茸を生産する農家が減ると、松茸自体の収穫量が減少してきます
絶滅危惧種に指定されている食べ物
松茸以外に絶滅危惧種に指定されている食べ物はどんな物があるのか見てみましょう
日本で食べられている絶滅危惧種はこちら
クロマグロ
ニホンウナギ
サメ
アオウミガメ
マグロとうなぎはニュースで発表されていたので、記憶に残っている人もいると思います。サメやウミガメは一部の地域で食べられているものですが、世界的には絶滅危惧種に指定されている食材です
【まとめ】秋の味覚の松茸が絶滅危惧種に!近い将来、食卓からなくなる可能性大
松茸がすぐに食卓から消えるということはないようです。しかし、10年後は食べられなくなる可能性は高くなるでしょう。
理由は2つあります。
1つ目は松茸の生産農家が減少することです。
生産する農家が減少するととそれだけ、収穫量が減るためです。
2つ目は海外への輸出が増える場合
海外からの輸入物もよく見るようになってきましたが、世界的には減少傾向にあるので、日本の松茸が海外に輸出される可能性もあります。
絶滅危惧種に指定されたので、みんなで守る意識が必要ですね。
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