ドコモ口座を悪用して銀行から不正に預金を引き出す被害が出ています。
これを受けて、全国の35の銀行がドコモ口座との新規での登録を中止になりました。
どうやって銀行から不正に預金を引き出しているのか、なぜ引き出すのが可能なのか、検証してみました。
それでは見てみましょう。
ドコモ口座とは
ドコモ口座はネットやアプリ上で送金や買い物ができるバーチャル財布です。
QRコード決済と似ていてd払いができるお店やネットショップで利用できる決済方法の一つです。
ドコモ口座はドコモユーザーではなくても使うことができるサービスです。
ニュースには出ていませんが、今回はドコモユーザーではない人が使ったのではないかと思います。
その理由を見ていきましょう。
ドコモユーザーではなくても使えるドコモ口座
ドコモ口座を開設する方法は、公式サイトで紹介されています
2.ドコモ口座を新規開設
3.ドコモ口座に銀行口座を登録(本人確認あり)
出典元:ドコモ口座とは
上でも紹介しましたが、ドコモ口座はドコモユーザーでなくても使うことができます。
ドコモユーザー以外でも使えるのはメリットですね。しかし、今回はそれを悪用した可能性が高いです。
ドコモ口座の本人確認の穴をついた可能性が高い
今回のケースはこのような報道があります。
銀行の口座番号や暗証番号を不正に入手した人物が、銀行口座の持ち主になりすましてドコモ口座を開設し、銀行から出金しているとみられます。
不正に入手した人物がその人に成りすまして、ドコモ口座を開設して出金しているということです。
ここで、ドコモ口座の本人確認の方法を確認してみましょう。
出典元:ドコモ口座のQ&A
本人確認の方法はこのように記載があります。
本人確認の方法は、以下のとおりとなります。
【ドコモの回線をご契約のお客様】
■回線契約時に以下の書類で本人確認を実施
運転免許証、運転経歴証明書、個人番号カード、住基カード(写真有)、身体障害者手帳、療育手帳、在留カード、特別永住者証明書
■ ドコモ口座に銀行口座を登録※【ドコモの回線をご契約されていないお客様】
■ドコモ口座に銀行口座を登録※
ドコモの回線を持っている方は、回線の契約時に運転免許証、運転経歴証明書、個人番号カード、住基カード(写真有)、身体障害者手帳、療育手帳、在留カード、特別永住者証明書で確認をしています。
しかし、ドコモ回線を契約していない方は
これだけで、本人確認をしています。
おそらく、ドコモ口座に登録しているユーザー名と銀行口座名を突き合わせて確認しているのではないかと思います。
犯人は、本人確認の穴を利用してドコモ口座を悪用した可能性が高くなっています。
ドコモ口座に自分以外の名前を登録するのは、通常では考えられないですが、通常ではないところに目を付けたのでしょう。
銀行口座はどこから漏れた?
ドコモの個人情報の流出よりは、銀行口座が流出したことが今回の発端のようです。
銀行口座はダークウェブと呼ばれるネットワーク上のものから手に入れることができるといわれています。
一度連携してしまえば、銀行口座から預金を引き出すことは自由になりますね。
今後、ドコモ口座はどのようなセキュリティ対策をしていくのかが重要です
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