韓国では、eスポーツの女性ファンが9割いるそうです。それだけ、女性が集まっていると男性も集まってくるので、より一層大きな大会を開催することができますね。
2019年より国内で様々なeSportsの大会が開催され、注目されてきています。
2019年に入ってから上記のような大会が開催されました。今後も開催されるようです。このようにeスポーツは国内で浸透していくために、様々な分野の大会をしています。
では、今後国内でeスポーツが浸透し、オリンピックの種目になるにはどのような視点が必要でしょうか?ビジネスモデルから考えてみます。
eスポーツの女性ファンの割合は3割
eスポーツがゲームと聞くとプレイヤーやファンは男性が圧倒的に多いというイメージがあると思います。市場調査企業のInterpretによると、2016年の第4四半期のeスポーツの女性ファンの割合は23.9%でした。2018年の同時期の女性ファンは30.4%でした。
ちなみに、女性のeスポーツ選手は35%という調査データがありました。また、eスポーツ先進国の韓国ではファンの9割が女性というデータもあります。
日本では、そこまで女性ファンは多くないと予想されるので、今後女性ファンを増やすことがeスポーツの浸透につながっていくでしょう。
女性ファンを増やすことで盛り上がったスポーツ
女性ファンを増やすことで盛り上がるのか、疑問を持つ方もいると思います。ほかのスポーツで事例になるものをいくつのか紹介します。
カープ女子を誕生させた広島カープ
女性ターゲットにして、盛り上がった球団があります。すぐに思いつくのは、広島カープ。カープ女子という言葉が定着しているほど、全国にカープファンの女性が増えています。
カープが女性ファンを増やすには、ある戦略があります。女性をファンにすれば、家族もファンになるという考えのもと、女性をターゲットにしたグッズやイベントを多く開催しています。
2014年には、関東のカープ女子のための観戦ツアーを行いました。交通費やチケットなどは球団が負担するという企画です。
また、サマンサタバサが広島カープとコラボしてオリジナルの財布にハンドバッグ、ウエストポーチ。
カープのユニフォームも女子うけしているので、徹底して女性を取り込む戦略で女性ファンを増やしている球団です。
12球団唯一の黒字経営をしているので、それも大きいと思います。
遠藤にお姫様抱っこ企画をした大相撲
大相撲は2010年に大きな問題がありました。賭博をした力士がいたり、八百長が発覚したりして、相撲人気は急激に下がりました。
これに伴い、2011年春場所は中止になり、夏場所から再開しましたが、空席が目立つようになりました。
この大相撲の人気を回復したのも、女性ファンを増やすことでした。
大相撲の場合は、女性職員が地道な企画をしてファンを増やすことに成功しました。
イメージは国技館のテーマパーク化や親方、力士とお客の距離を縮めることのイベントを開催したり、ツイッターをつかい土俵以外の力士の姿を見せたり、お客に近いと見せる工夫をしてファンとの距離を縮め、多くのファンを獲得していきました。
注目されたイベントとしては遠藤にお姫様抱っこをしてもらうなど、女性ターゲットの企画などを盛り込み、ファンを増やしました。
このように女性ファンを増やすことで盛り上がったり、急落していた人気が盛り返したりします。
女性ファンを増やせば、ファミリー層のファンが増える
女性ファンを増やすことの利点はファミリー層のファンが増えるということです。多くの家庭では女性のほうが権力があるため、スポーツなどのファンは女性のほうに決まるということが言われています。
広島カープはそれを狙って女性ファンを増やす戦略にしています。
ファンになった女性が結婚し、子どもが生まれれば家族でファンになる。このような構図をイメージして、女性が来やすいだけではく、子どもも来やすいeスポーツの大会になると、より一層浸透するようになるでしょう。
ただ、eスポーツはゲームなので、ゲーム自体に嫌悪感を持つ女性がいることは確かです。その場合はゲーム時代ではなくプレイヤーに視点をずらすことでカバーできるようになると思います。
この戦略はeスポーツだけではなく、ほかのスポーツやスポーツ以外にも当てはまると思います。
男性だけがあつまるビジネスモデルはすぐに限界が来る
なぜ、女性ファンが増えれば、盛り上がるのでしょうか?それは口コミの広がりが早いことです。男性はあまり口コミをしません。口コミをしたとしても、自分だけ知っておけばよいということで、なかなか広まらないケースが多いです。
女性は横のつながりが強いので、すぐに口コミをします。また、女性が発する単語数は男性の3倍というデータもあるほど、いろいろな情報をお互いに伝えます。
こちらから、お願いしなくてもよい体験をするとすぐに広めてくれます。それほど、拡散力が強いので、どんどんと新しい人が寄ってきます。
なので、何か始めるとしたら、まずは女性をターゲットに考えてみることが必要でしょう。
eスポーツが浸透するには女性がキーポイント
まとめとしては、eスポーツが浸透するには、女性がキーポイントです。女性ファンをいかに集めるか。女性プロゲーマーがどれだけ誕生するか、これが重要です。
女性ファンを比率を増やしていけば、eスポーツ先進国の韓国にも負けない大会ができるようになるでしょう。
eスポーツの大会を続けられるかどうかは、どれくらいのファンがいるかにかかっています。
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