大変なことが起こりました。北海道の美唄市で断水が発生し、7,700世帯で水が出ない状況が続いているそうです。美唄ダムから浄水場につながる配管、「導水管」からの水漏れだそうです。なんでも原因は配管の老朽化のようです。
飲食店でも水が出ないようでお店を開けることができないといった状況です。復旧は26日の0時を目指すもののめどが立たないようで、美唄市も頭を抱えています。
実はこの現象は美唄市だけではなく、日本全国どこでも起こりうること。ほかの地域で起こるとどうなるのでしょうか?
美唄市のダムの導水管は昭和51年頃に作られた
美唄市のダムから浄水場までつなぐ導水管は昭和51年ごろに作られたといわれています。今が令和3年なので、45年前に作られていますね。作られてから点検はされていたものの、取り換えてはいないようなので、今回のように水漏れが起こったようです。
美唄川を横切る水管橋を通る直径50センチの鉄製の導水管が折れ曲がり、ここから水が噴き出していました。
専門家によると導水管の老朽化なのか、配管を支える土台が老朽化したのかを見極める必要があるとのことです。
素人考えでは両方とも変えたほうが良いような気がしますが、なかなか対応が難しいのでしょうかね。
ただ、これは美唄市だけの問題ではなく、日本全国どこでも起こりうることです。
美唄ダムは再開発を行っていた?
2000年から2004年にかけて美唄ダムは再開発を行っていたことがわかりました。供水方式を変更する工事だけで、導水管のほうは見ていたのかはわかりませんが、異常があれば工事していたのではないでしょうか?
和歌山県の断水は復旧まで4日間かかった
和歌山県でも過去に水道管から漏水し、取り換える工事が行われました。その期間は断水を発表してから4日間かかっています。
当時の状況は次の通り
1月16日午後5時 断水の発表
1月17日午後1時 市長を本部長とする対策本部を設置
1月18日 地下を探索
1月19日午後7時 漏水現場の道路開削開始
1月20日午前2時 修繕工事が終了
1月20日午前5時 断水取りやめを発表
静岡県の場合は、配水管の老朽化で浄水場から各家庭に送られる配管での漏水でした。
美唄ダムとは異なりますが、同じような期間はかかるのではないでしょうか?
ダムの老朽化は断水だけではない
国交省によると平成15年の時点で日本全国にあるダムは3,091あると発表しています。
また、国連大学は2021年1月26日に出したプレスリリースによると、日本にある3,130基の大規模ダムの平均築年数が100年以上になると発表しています。
ダムの寿命は50年から100年で設計されていることやコンクリートダムは50年を経過すると老朽化が始まるともは公表しています。
日本を含めた全世界にある5万8700基の大規模ダムのほとんどが、1930年から1970年にかけて建設され、50年から100年の設計寿命である点を紹介。とくに大型コンクリートダムは、建設から50年が経過した時点から「老朽化の兆候を示し始める可能性が極めて高い」と指摘しています。
ダムの老朽化は電力不足や水害が発生する
ダムが老朽化してくるとどのような問題があるのでしょうか?今回の美唄ダムのように断水だけではなく、電力の供給ができなくなったり、ダムが決壊すると浸水することにもつながります。
ほとんどがダムよりも下流で生活しているため、ダムの老朽化は生命線になりますね。
まとめ
今回は美唄ダムの断水の復旧はいつごろになるのか?そしてほかのダムが老朽化してくるとどんな問題が起こるのかをまとめました。
美唄ダムの復旧は26日の0時を目指していますが、なかなかめどが立たないようです。一刻も早く復旧できるように祈るばかりですね。
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